megmogu’s diary

帝王切開ママの気持ちに寄り添いたい、2歳と4歳の子供をもつ30代主婦の子育て記録。

「良いパパですね」発言に、モヤモヤした話し。

子育てをしている人なら感じたことがあるでしょうか。

「子供の面倒は母親がみるもの」という意識が、周囲にも自分にも、根強くあるということを。

 

私はそれを、つい最近体験しました。

それは美容院での出来事です。

 

それは久しぶりの美容院でした。

もともとおしゃれするのが好きですし、

『美容院』という、普段と違う静かな空間でゆっくりできるのって、癒しというか、気分転換ができるので楽しみでした。

 

その日は旦那さんが休日だったので、子供の世話を頼んできました。

いつも担当してくれる女性の美容師さんと世間話をしました。

美容師:「今日は、お子さんは誰が見ててくれてるんですか?」

私:「今日は旦那が休みなので、家でみてくれています。」

美容師:「良い旦那さんですね~!」

私:「…そうですねぇ。」

 

この、「良い旦那さん」にモヤモヤ。

会話の流れで同意しましたが、心の中では

「だって、自分の子ですよ?」って思ってました。

でも、他人にそんなこと言えません…。

「もしかしたらYouTubeに子守させて自分はスマホゲームしてるかもしれませんけどね〜」なんて。

 

美容師さんの言いたいことはわかるのです。

休日で疲れてるのに子供の面倒みてくれて助かりますよね!ってことです。

ただの社交辞令です。

さらりと受け流す、大人の女性でありたかった。

でも、ダメでしたね。このときは素直に頷けませんでした。

 

家事は会社の仕事とは性質が違います。

「これをやれば終わり」という明確なラインはなく、終わるのも始めるのも自分次第です。

「土曜日は家事おやすみ!」とか、

家でルールでも作らない限り休みはありません。

かと言って、専業主婦が旦那こどもをほったらかしてボケーっとするなんて、バツが悪いやら、落ち着かないやら、「ママが良い!」とこどもからリクエストが入るやらで、できません。

この日だって、髪を切りに行くためにめっちゃ段取りました。

家族の昼ごはん作り、食事の補助、食器洗い、遊び道具の場所を旦那に伝え、帰ったら夕飯作りできるように食材を冷蔵庫に揃えておいて、やっと手に入れた、ほんの3時間の自由です。

たった3時間、こどもを任せて外出することすら気持ちよくできないのかと、変に卑屈になってしまいました。

 

自分も社会で働いたことがあるから、

毎日満員電車に乗って通勤する大変さも、

仕事の大変さも、

わかってはいるつもりです。

だからこそ、家でくつろぐ彼を責めるようなことが言えなくてどうしようもないのです。

休日疲れてる旦那に、

「今日は家事・育児しませーん!あとよろしく!」なんて言えません。

 

 

もし髪を切りに来たのが旦那で、私が家で子供を見ていたら?

私たち夫婦が共働きで、休日に旦那が髪を切りに行ってたら?

「わぁ!良い奥さんですね~!」

と、なったでしょうか?

きっと、なりませんよね。

 

きっと、どこかしら女性には思い描く「理想の母親」像があると思うのです。

あの美容師さんも、子育てに関しては父親が「お手伝いさん」ポジションで、

母親がメインだと思ってるから出た言葉だったのでしょう。

実際、社会的に父親が子育てしやすい環境とは言い難いので、母親がメインにならざるを得ないのですけど。

でも、時々無性に「本当に、それでいいのか〜?」って旦那に問いただしてみたくなるときがあるのです。

両肩つかんで揺さぶってみたいのです。

 

社会を変えよう!っていう、大それたことではなく。

父親の「会社があるから、こどもと関わる時間がないんだよ」

「だって、君の方が慣れてるでしょ」っていうスタンスに、「あなたは、それでいいの?」って。

母親がこどものお世話に手慣れてるのは、それだけ数をこなしているからだということ。

他に誰も手伝ってくれないんだから、自分がやるしかないから上手くなっていくんだということ。

試行錯誤。あの手この手で乗り切ってるということに、気づいてほしいのです。

こういうのって、人から言われても一時しのぎで意味がないでしょ?

自分で気づかないと、行動は変わらないんです。

 

「お手伝いさん」ではなく、

「自分がやるぞ!」って、思って、行動してほしい。

普段からそういう態度なら、「良いパパ」発言にも全力で頷けたのになぁ。