1人目出産後の母乳育児~混合授乳からのスタート~
出産後、育児はノンストップで始まるわけですが、
私は早速 壁にぶつかっていました。
それは母乳の分泌量が少なかったことです。
だいたい、20mlくらいでした。
(赤ちゃんの授乳前後の体重を量って分泌量を測定しています。)
そのため、産後初めの3カ月間は混合授乳だったのですが、4カ月目から完全母乳になりました。
その道のりを書こうと思うのですが、
今回は混合授乳期のことについてまとめました。
《母乳の出るメカニズム》
母乳の生産と分泌に必要な2つのホルモン
まず、出産方法に関係なく母乳の出るメカニズムは同じで、母乳のもとはママの血液です。
そして、
⒈「プロラクチン」というホルモンが乳房の中にある組織で母乳の生産をうながし、
⒉「オキシトシン」というホルモンの作用で母乳の分泌をうながすのです。
重要なのは「吸啜刺激(きゅうてつしげき)」
「オキシトシン」は産後ママの救世主?
《後陣痛について》
子宮復古(しきゅうふっこ)による痛み
《完全母乳になるには時間が必要》
そのため、これまた成果が出そうなものは片っ端から試すのですが、
その話は次回で詳しく書くことにしましょう。
《混合授乳からのスタート》
粉ミルクの準備をしておきましょう
あなたが初産婦なら、出産直後から完全母乳で育てられると思わないことです。
これは、「母乳育児はそんなに甘いもんじゃないよ。」と言いたいのではありません。
「粉ミルクを頼っても良いじゃないの。」と言いたいのです。
母乳育児のカギは、繰り返しになりますが「産後できるだけ早い段階での吸綴刺激」なのです。
しかし、帝王切開の場合はママの体調も関係してくるため、産後すぐに吸綴刺激を!とはいかないかもしれません。
(母乳育児の希望を産院に伝えていれば、ママの様子を見て調整してくれる可能性はあります。よく相談しておきましょうね。)
それに、当時の私のように母乳の分泌が順調にいかないこともあります。
入院中は看護師さんが調乳してくれるので問題ありませんが、退院までに粉ミルクの用意があると安心です。
哺乳瓶や消毒液などの調達も忘れずに…。
粉ミルクに頼るのは悪いことではない!
そして、粉ミルクの説明を受けると「やっぱり母乳が1番ね…」と思ってしまうかもしれません。どこのメーカーも、粉ミルクを「母乳に近づける」営業努力をして、セールスポイントとしていますからね。
私もそう思って、初めは粉ミルクを使うことに罪悪感を感じていました。
授乳後も泣き止まない我が子を前に、
「満足するまで母乳をあげられなくてごめんね。」
そう、思っていました。
しかし、赤ちゃんが空腹で泣くよりは良いと思い直し、混合授乳というスタートを切ったのでした。
ママが母乳をあげられないときにも便利
混合授乳を始めた当初、粉ミルクの使用に罪悪感がありましたが、
完全母乳になってからも、ママが母乳をあげられないときに重宝しました。
私の場合、産後5か月間は 連続して3時間以上眠れませんでした。
特に、1回の授乳で小量しか飲めない(←胃が小さいから)新生児期は、ちょこちょこ飲みをします。
これを「頻回授乳」といって、完全母乳へのカギその②なのですが、体力的に辛くなってきます。
産後1カ月は「3時間毎に授乳」できれば長い方、早ければ1時間で「お腹すいた泣き」していました。(母乳は消化が良いため、腹持ちしないことが理由の1つだと、産院で教えてもらいました。)
これは昼も夜も関係ありません。
当然、寝不足になります。
「もう、今夜はせめて3時間眠りたい。」というとき、粉ミルクのおかげで赤ちゃんのお世話を家族に頼めることができました。
また、赤ちゃんを連れて外出できないときにも、お世話を頼めます。
私の場合、産後1カ月は外出の機会もなく引きこもり状態でしたが…。
1回分の授乳をパスできると睡眠時間が確保できたり、家族が赤ちゃんのお世話を代われたり、ママの気分転換にもなりますので、たまには粉ミルクを上手に利用してみるのもありだと思います。
道のりは長いので、適所で休憩がとれると良いですね。