帝王切開後、身体の経過について
こんにちは。
早いもので、このブログを書き始めてから1年が経ちました。
思えば1年前、このブログを書こうとしたきっかけになったのは、新卒から勤めた会社を辞めたことでした。
私は下のこどもが2歳になる年に退職したのですが、それまでずっと保育園とやり取りしていた子育て日誌を書く必要が無くなったことを寂しく感じていました。
そこで、何かそれに代わるものを書こうとしました。
どうせなら、少ない自身の経験でも誰かの参考になれば良いなと、このブログを始めたのでした。
私は2人のこどもを帝王切開で出産しているのですが、1人目を予定帝王切開で出産することが決まった時は、不安な気持ちでいっぱいでした。
手術台に乗り、赤ちゃんの顔を見るまで、ずっと怖かったのです。
だから初めて書く記事は、帝王切開で不安になっている妊婦さんに向けて書こうと決めました。
怖くて不安で不毛な時間をたくさん過ごした私だから、伝えられることがあるのではと思いました。
↓不毛な時間から脱出するきっかけになった事柄について書いた記事です。良かったら読んでみてください。
そんな初心に帰って、今日は帝王切開についての記事を書こうと思います。
不安な事はいくつかあるかと思いますが、今日は『術後の身体の経過について』です。
《傷の痛みはいつまで続くのか》
私が手術を受ける前に不安だったことは、大きく分けて2つありました。『傷の痛みがいつまで続くのか』ということと、『退院までにどの程度動けるのか』ということでした。
私が通った産院では、事前に出産後のスケジュール表を渡されていて、入院期間は手術日を含めて7日でした。
正直、帝王切開は開腹手術ですから、7日でどの程度動けるのかと不安でした。
私は退院後、実家でお世話になるつもりでしたから、「なんとかなるかな」とも思いましたが、里帰りできない人にとっては本当に不安だろうなと思います。
手術当日(1日目)
手術時間は1時間半ほどでした。そこから1〜2時間くらいで麻酔が切れてきました。
下腹部にじんじんとした痛みを感じていました。
自力で起き上がることはもちろん、動くこともできません。
しかし尿管を管で繋がれているので尿意はありません。
私がここで言いたいことは、痛み止めを使うことを我慢しないで欲しいということです。
できれば腹部の痛みが強くなる前に、痛み止めを貰ってください。(水が飲めるようになるまでは点滴か座薬だったように思います。)
授乳をしたい人は痛み止めをためらうかもしれませんね。
でも、ちゃんと赤ちゃんに影響のないものを処方してくれるはずです。
事前に授乳したい旨を伝えておくと安心だと思います。
私は腹部にじんじんした痛みを感じた段階ではまだ平気だと思い、痛み止めを使うタイミングを先延ばしにしてしまいました。
もう1段階痛みが増したところで座薬を入れてもらったのですが、薬が効くまでの時間が長かった…。
薬が効くまでの時間が苦痛でなりませんでした。
2人目を帝王切開で出産したときは早めに座薬を入れてもらい、1人目のとき程気の遠くなるような痛みに苦しむことはありませんでした。なので、個人的に痛み止めを使うタイミングは重要だと思っています。
手術翌日(2日目)
朝から尿管に繋がれた管を外してもらい、歩行にトライします。
ベッドのリクライニング機能を使って起き上がり、トイレまで行きました。私の通っていた産院はトイレの横が新生児室なので、赤ちゃんの顔見たさに頑張った記憶があります。
腹筋が切れているので、お腹に力がかかる態勢が辛いんですね。
歩くよりもむしろ、かがんだりする方が痛みを感じました。
最初はトイレの便座に座るのも、立ち上がるのも苦労するかと思います。
それでも病院のトイレや廊下には手すりが付いてるので、何とかなりました。
2人目のときは痛み止めが上手く使えたためか、1人目に比べて歩行もスムーズにできましたし、母子同室も開始しました。母乳をあげ、ゲップさせるために抱っこもしました。
1人目のときも、翌日から母乳をあげていましたが、授乳すると後陣痛が強まります。
子宮が元の大きさに戻ろうと収縮するのですが、それが授乳によって促進されるのですね。
痛み止めを飲んでいてもまだ痛いのですが、授乳後はその痛みが強まりました。
術後3日目
まだ痛み止めが必要なくらいには、痛みがありますが、2日目よりも良くなっていました。
1人目はこの日から母子同室を始めました。
オムツを替えるためにかがんだりもできました。(手すりなど持たずに)
子宮収縮を助けるためのストレッチなども積極的に取り入れていました。
この日からシャワーが解禁したので、頭と身体を洗いました。
まだかがむ動作は辛いのですが耐えられる痛みです。椅子に座れば足まで洗えました。
術後4日目
手術翌日(2日目)から、痛み止めは飲み薬になりました。
術後4日目は、この痛み止めを飲んだり飲まなかったりと調整できる程、痛みは耐えられるものになっていました。
ゆっくりですが自力で起き上がることができ、ベッドの上に座って軽く前屈することもできていました。
夜中にぐずる赤ちゃんを抱っこして、病室内を歩いたりもしてました。
術後5〜6日目
術後5日目と6日目の痛みに差があまりなかったのでまとめました。
両日とも、ほとんど痛み止めを飲むこともなく、過ごすことができていました。
もちろん痛みはあるのですが、飲むほどではないと思える痛みです。
ただ、痛み止めを飲もうか迷ったのが、授乳後に強まる後陣痛でした。
授乳中〜後に、腹部がギューっと痛くなるのです。赤ちゃんをゲップさせた後も痛みが続いていれば、それ以上ひどくならないようにと保険のつもりで飲んでいました。
《退院までにどのくらい動けるようになるのか》
術後7日目で、退院しました。
手術前、医者に『ほとんどの人が退院までに歩いてるよ』と説明を受けた通り、
私も退院までには自力で起き上がったり、ゆっくり歩くことができるようになっていました。
どちらかというと、歩くよりも、腹筋を使う動作の方が痛みがあります。屈んだり、腰をひねったり、重いものを持ち上げたり。
それでも耐えられない痛みではありません。
退院する前の検診で痛み止めを処方してもらい、どうしても痛いときに飲んでいました。
どうしても痛いときというのは、授乳後に強まる後陣痛のことです。
普通に生活していて急に痛くなるということはなかったと思います。
術後の痛みについては、個人差があるかと思います。私は痛みに敏感だったので、中には『もっと早く動けるようになったよ!』という人もいるでしょう。
私自身、1人目よりも2人目の方が早く動けるようになったなと感じています。
これは痛み止めを飲むタイミングが良かったのと、1人目のお世話もしなくてはならないのにいつまでも痛がっていられないと奮い立っていたこと、の差ではないかなと思っています。
『私がやらなきゃ!』っていうアドレナリンが出ていたのかもしれませんね。
これを見て、『私はどうだろう…?』と不安になった方々もいらっしゃるでしょう。
未知の体験は、誰でも怖いものだと思います。
それでもきっと乗り越えられます。
痛み止めを飲むタイミングは『早めに』を、ぜひ試して下さい。
もし逃してしまったら、身内に赤ちゃんの写真や動画を撮ってもらってください。
1人目のとき、やせ我慢してタイミングを逃し、痛みに耐えていたとき、
赤ちゃんの写真や動画が、とても力になりました。
ただ眠っているだけの、同じような写真やほぼ動かない動画でも、とても癒されます。
以上、少しでも誰かのお役に立てていられたら、幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。